作曲家一覧




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Wilhelm Kuhe

(1823年12月10日 - 1912年10月8日)

ヴィルヘルム・クーエ(Wilhelm Kuhe, 1823-1912)はボヘミア出身のピアニスト・作曲家。プラハ生まれ。1833年から1836年にかけてプロクシュ(Joseph Proksch, 1794-1864)に師事し、その後、1840年から1843年にかけてトマーシェクの下で学ぶ。タールベルクからレッスンを受けることもあった。

1844年からその翌年かけては、リンツ、ザルツブルク、インスブルック、アウグスブルク、ミュンヘン、シュトゥットガルトといったドイツやオーストリアの諸都市を巡る演奏旅行を行い大きな成功を収めた。1845年には歌手のピシェク(Johann Baptist Pischek, 1814-1873)とともにイギリスを訪れ、1847年には同国に定住し、以降、ロンドンとブライトンの2都市において活動した。クーエは、ピアノ教師やピアニストとしての活動するのみならず、1871年から1882年にかけてはブライトンで音楽祭を毎年開催し、英国の作曲家たちの新作を数多く指揮して成功を収めている。1886年には王立音楽アカデミーの教授に任命され、1904年までその職を務めた。

クーエは、サロン小品や歌劇の主題に基づく幻想曲のようなピアノ曲を多数残している。《鬼火, スケルツォ・カプリチオーソ Le feu follet, Scherzo capriccioso Op.38》等は人気作となった。また、彼の著作『我が音楽的回想 My musical recollections』(1896)では、長い経歴の中で出会った様々な音楽家たちにまつわる話が精彩をもって描かれている。

作曲家名の別表記: Guillaume Kuhe
作品番号 タイトル
Op.36 冬の薔薇, 夜想曲
Rose d'Hiver, Nocturne
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