作曲家一覧




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このサイトについて

はじめに

今日私たちがクラシック音楽として享受している作品、それは長い歴史の中で生み出されてきた計り知れない数の音楽作品のうちのほんの一握りにすぎません。忘れ去られてしまい顧みられなくなった作曲家や作品が無数に存在するのです。

「悪い音楽は時代の流れで淘汰され、優れた音楽が今日に残った」という主張をしばしば耳にすることがあります。しかし、それは本当でしょうか?

音楽作品の良し悪しは楽譜を入手しそれを音にすることで初めて判断できるものだと思います。忘れられた作品たちに対してこのプロセスを踏んだ上でそのような主張をしている人がどれほどいることでしょうか?

まともに評価の場を与えられることもなく忘却に追いやられ、場合によっては憶測で価値のないものだと決めつけられてしまっている、そのような作曲家や作品が膨大に存在しているのが現状ではないかと私は考えています。

当サイトでは、忘れ去られた音楽作品のうち19世紀に書かれたピアノ曲を中心に取り上げ、MIDI打ち込みや録音によって音源を作成し公開しています。このことが、評価の土俵にすら立てない作品たちへ日の目を見る機会を与えることに少しでも繋げられれば幸いです。

一部の大作曲家という巨木しか見つめられてこなかった19世紀音楽の広大な森を俯瞰的に眺められるようなサイトにすること、それを大きな目標としたいです。

サイトの説明

ページ左方にあるサイドバー(スマートフォンなどの小さな画面の場合は、三角形アイコンのボタンが表示され、それを押すことで表示されます)の作曲家一覧のリンクから「作曲家ページ」へ進み、更に「作曲家ページ」下方にある作品表のリンクから「作品ページ」へ進むと、「YouTube (MIDI)」または「YouTube (録音)」と書かれた箇所があります。そこをクリックすると動画が表示されます。

YouTube (MIDI)と書かれたものはMIDIによる打ち込み演奏です。

YouTube (録音)と書かれたものは私の演奏を録音したものです。演奏している様子は映っていません。一発録りではなく一曲をいくつかの部分に分けて録音し、後で合成している場合もあります。

凡例

作曲家名の別表記

例えば、ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)の同時代の出版譜には、仏語式に「Louis van Beethoven」と名前が表記されたものが多数あります。また、ボヘミアの作曲家ドゥシーク(Jan Ladislav Dušík)の姓はドイツ語風に「Dussek」とも綴られます。このような名前表記のヴァリエーションをこの欄に挙げています。

献呈

その作品を捧げられた人物(団体などの場合もあります)の名前で、大抵は出版譜の表紙や1ページ目に記されています。基本的に、楽譜に書かれている表記をそのまま用いています(誤植と思われる場合は[sic]と記しています)。献呈を表記していない作品もありますが、私が未確認の版で何らかの献辞が記されているということもあり得ますので、それが誰にも献呈されていないと断言することはできません。

出版

作品の出版年や出版社を記しています。初版と思われるものを記載していますが断言は出来ません。主に、『Hofmeister Monatsberichte』や『Bibliographie de la France』、Ricordiのカタログなどの出版記録資料や主要図書館(フランス国立図書館大英図書館スペイン国立図書館など)の書誌情報を参考にしています。典拠は脚注として記載しています。

備考

この欄に特に楽器編成に関する記述のない作品は、すべてピアノ独奏曲です。

解説

一部作品には解説を設けています。当サイトの作曲家や作品に関する情報は客観的な記述を基本方針としていますが、この解説欄においては、私の主観的な考察などを交えている場合もあります。

参考文献

こちらをご覧ください。

お問い合わせ

お問い合わせは、メール または、ツイッターアカウント@kita_sol_bemolまでお願いします。

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