Joseph Gregoir
(1817年1月18日 - 1876年10月29日)
IMSLP Petrucci Music Library より 加工・転載
ジョゼフ・グレゴワール(Jacques-Mathieu-Joseph Gregoir, 1817-1876)は、ベルギーのピアニスト・作曲家。アントワープ出身。幼くして音楽の才能を現し、8歳の頃にはデュセックの変ロ長調のピアノ協奏曲を人前で演奏して成功を収めた。その頃にはホーマンス(Homans)という人物にオルガンを学んでいる。1830年の革命の後にはパリを訪れアンリ・エルツに師事するが、その数年後には病気のため帰国を余儀なくされた。その後は、更なる研鑽を積むため弟のエドゥアール(Edouard Gregoir, 1822-1890)とともにドイツへ向かい、ビープリッヒ(Biebrich)にてクリスティアン・ルンメルの弟子となった。
1837年にアントワープに帰郷すると、グレゴワールはピアニストとして舞台に立ち大きな成功を収めた。また、作曲家としては、合唱と管弦楽のための《ラウダ・シオン Lauda Sion》や音楽詩《ファウスト Faust》(1847)、歌劇《ヴェニスのゴンドラ漕ぎ Le gondolier de Venise》(1848)を発表している。1848年にはブリュッセルに移り、その翌年にはブルージュの英国学校の音楽教師を務めているが、その更に翌年にはブリュッセルに戻った。グレゴワールは海外への演奏旅行も精力的に行い、特にチェリストのセルヴェともに行ったドイツ巡演は大きな成功を収めた。
グレゴワールの作品の大部分はピアノ曲であり、その数は100点を越える。他には、前述の《ラウダ・シオン》、音楽詩《ファウスト》、歌劇《ヴェニスのゴンドラ漕ぎ》に加え、ピアノ協奏曲(Op.100)、セルヴェやレオナール、ヴュータンと合作した二重奏曲などがある。
作曲家名の別表記: |
作品番号 | タイトル |
Op.23 |
夢, 夜想曲
Un Rêve, Nocturne |