作曲家一覧




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Franz Hünten

(1793年12月26日 - 1878年2月22日)

フランツ・ヒュンテン(Franz Hünten, 1793-1878)は、ドイツのピアニスト・作曲家。コブレンツ出身。オルガニストであった父ダニエル(Daniel Hünten, 1760-1823)から音楽の手ほどきを受けて才能を現す。10歳の頃には作曲を始めていたという。ダニエルの教え子であった友人アンリ・エルツの勧めで、1819年にパリ音楽院へ入学。プラデールにピアノ、レイハに和声法、ケルビーニに対位法を学んだ。

1821年に音楽院を離れてからも、ヒュンテンはパリで活動し、流行のピアノ教師およびサロン小品の作曲家として成功を収めた。1835年にはコブレンツに帰郷するが、1839年から1848年にかけては再びパリで過ごしている。

ヒュンテンは、200以上に及ぶ作品を残したが、そのほとんどが愛好家向けのピアノ小品で、歌劇等の人気旋律に基づいた変奏曲および幻想曲、舞曲、ロンド、練習曲などがある。他には、ピアノ三重奏曲(Opp.14, 91, 172, 175)やヴァイオリンとピアノあるいはフルートとピアノのための二重奏曲などを残している。また、《ピアノのためのメトード Méthode pour le Piano Op.60》は、かつて広く用いられていたピアノ教則本であった。

兄弟のヴィルヘルム(Wilhelm Hünten, 生没年不詳)とペーター・エルンスト(Peter Ernst Hünten, 1799-1878)も音楽家として活動している。また、息子のエミール(Emil Hünten, 1827-1902)は、画家となった。

作曲家名の別表記: François Hünten
作品番号 タイトル
Op.129 トパーズ
Les Topazes
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