作曲家一覧




JA / EN

Félix Le Couppey

(1811年4月14日 - 1887年7月4日)

フェリクス・ル・クーペ(Félix Le Couppey, 1811-1887)は、フランスのピアニスト・作曲家。パリ出身。1822年にパリ音楽院へ入学しドゥルランの指導を受けた彼は、ピアノで1824年に二等賞、その翌年に一等賞を獲得し、1828年には和声・伴奏でも一等賞に輝いた。

その才能に注目したパリ音楽院院長ケルビーニは、弱冠17歳のル・クーペに和声の準備クラスの指導を委ねた。1837年にはルボルヌに替わってソルフェージュの正教授となり、1843年にはドゥルランの後任として和声・実践伴奏科の教授にも就任した。1848年には、アメリカへの演奏旅行で音楽院を離れたアンリ・エルツの代理としてピアノ科で教鞭を執った。1854年にはル・クーペのために特例的にピアノの女子クラスが増設され、ピアノ科教授として亡くなる前年まで教育に従事している。

ル・クーペは、作曲家として数十作程度のピアノ作品を残しているが、その多くを練習曲集や教則本が占めている。中でも《アルファベット L’Alphabet Op.17》や《ラジリテ L'Agilité Op.20》は今日でも広く使用されている。また、『ピアノ教育について, 若い教師への助言 De l'enseignement du piano, conseils aux jeunes professeurs』(1865)のような著作もある。

  1. 上田泰史『ル・クーペ ピアノ曲集』 p.66 フェティスは入学を1824年としている。
  2. 上掲書 同ページ
inserted by FC2 system