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Joseph Ascher
(1829年6月4日 - 1869年6月20日)
ジョゼフ・アシェル(Joseph Ascher, 1829-1869)は、オランダ出身のピアニスト・作曲家。フローニンゲン生まれ。ロンドンにてモシェレスに師事。1846年にモシェレスがライプツィヒ音楽院に教授として招聘されると、アシェルもその後を追って音楽院で指導を受けた。1849年にはパリへ行き、そこでウジェニー皇后の下で宮廷ピアニストとなり名声を獲得している。晩年は放蕩な生活により健康を損なったといわれ、1869年にロンドンで没した。
作品は、通俗的なピアノ小品が中心で、作品番号は128まで達しており、作品番号なしの曲も多数ある。《水滴, 奇想練習曲 Les Gouttes d’Eau, Caprice-Etude Op.17》、《スペイン舞曲, サロンの断章 Danse Espagnole, Fragment de Salon Op.24》、《軍隊ファンファーレ Fanfare militaire Op.40》、《憂いなく, 華麗なるギャロップ Sans souci, Galop de Bravoure Op.83》、《そりのマズルカ Mazurka des Traineaux》等は人気作となった。また、歌曲も残しており、その中でも《アリス、貴女は何処に? Alice, Where Art Thou?》は、かつて広く親しまれた。
- 1831年生まれとしている文献もある(J. D. Champlin Jr.『Cyclopedia of music and musicians』など)
- ロンドン生まれとしている文献もある(F. J. Fétis『Biographie universelle des musiciens』など)
作曲家名の別表記: |