作曲家一覧




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Charles Mayer

(1799年3月21日 - 1862年7月2日)

シャルル・マイヤー(Charles Mayer, 1799-1862)は、ドイツのピアニスト・作曲家。ケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)で生まれるが、彼が幼い頃に、一家はモスクワへと移住した。マイヤーは、ピアノ教師であった母から音楽の手ほどきを受け、その後、フィールドに師事した。ナポレオンのロシア侵攻のあった1812年、モスクワ大火のため、一家はサンクトペテルブルクへと逃れるが、そこでも彼は再びフィールドの指導を受け、その演奏スタイルを吸収していった。

1814年には、クラリネット奏者である父とともにポーランド、ドイツ、フランス、オランダへの演奏旅行を実施し、成功を収めている。1819年には、サンクトペテルブルクに戻り、そこでピアノ教師として評判を獲得した。マイヤーは、800人にも及ぶ生徒を指導したといわれているが、ロシア国民楽派の礎を築いたグリンカもその一人であった。

1845年には、2度目の演奏旅行を実施し、ストックホルム、コペンハーゲン、ハンブルク、ライプツィヒ、ウィーンを訪れた。その間、ストックホルムで王立音楽アカデミーの名誉会員に選定されたり、デンマークで宮廷ピアニストに任命されたりするなどの栄誉を授かっている。しかし、ロシアでは、その頃からヘンゼルトが楽壇に君臨するようになっていた。マイヤーは、ライバルのいるサンクトペテルブルクを離れ、1850年から1862年に亡くなるまで、ドレスデンで活動した。

作曲家としては多作で、作品番号は351にまで達しているが、その大半はピアノ曲である。大規模な作品としては、《大協奏曲 Op.70》や《交響的協奏曲 Op.89》がある。

作曲家名の別表記: Carl Mayer
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