作曲家一覧




JA / EN

Gustav Merkel

(1827年11月12日 - 1885年10月30日)

Gustav Merkel

IMSLP Petrucci Music Library より 加工・転載

グスタフ・メルケル(Gustav Adolf Merkel, 1827-1885)は、ドイツのオルガニスト・作曲家。ザクセン王国オーバーオーダーヴィッツ(Oberoderwitz)出身。ピアノをフリードリヒ・ヴィーク、オルガンをヨハン・ゴットロープ・シュナイダー(Johann Gottolob Schneider junior, 1789-1864)、対位法をユリウス・オットー(Ernst Julius Otto, 1804-1877)に師事。ロベルト・シューマンやC.G.ライシガーからもいくらかの教えを受けた。

メルケルは、オルガニストとして終生ドレスデンで活動した。1858年から孤児院教会、1860年から聖十字架教会でオルガニストを務め、1864年には、自身がルター派であるにもかかわらず、カトリック宮廷教会のオルガニストに任命されている。また、1861年からはドレスデン音楽院で教鞭を執り、1867年から1873年にかけてはドレスデン・ジングアカデミーの指揮者も務めている。

作曲家としては、前奏曲やフーガ、幻想曲、9曲のソナタなど多数のオルガン曲を手掛けており、それらは19世紀後半には高い評判を誇り、欧州のみならず米国でも広く親しまれていた。また、ピアノ曲も多数残していており、他には、モテット、歌曲、ヴァイオリン曲、チェロ曲などもある。作品番号は183にまで達している。

  1. ヨハン・ゴットロープ・シュナイダー(Johann Gottolob Schneider)という名のオルガニストは親子同名で2人いる(父:1753-1840、子:1789-1864)が、メルケルが師事したのは息子の方である。
inserted by FC2 system