作曲家一覧




JA / EN

Friedrich Burgmüller

(1806年12月4日 - 1874年2月13日)

フリードリヒ・ブルグミュラー(Johann Friedrich Franz Burgmüller, 1806-1874)は、ドイツ出身のピアニスト・作曲家。ドイツ各地を渡り歩き音楽監督などを務めたアウグスト・ブルグミュラー(August Friedrich Burgmüller, 1760-1824)の息子としてレーゲンスブルクに生まれる。弟ノルベルト(August Joseph Norbert Burgmüller, 1810-1836)も作曲家となった。

フェティスによれば、1829年にカッセルへ移りシュポーアに作曲を師事し、その翌年には演奏会で協奏曲を披露して喝采を浴びたそうである。1832年にはパリへ移住し、そこでピアノ教師や愛好家向けのピアノ小品の作曲家として成功を収めた。一方で、バレエ音楽の作曲家としても活躍し、アドルフ・アダンの《ジゼル Giselle》への追加曲を提供したのにはじまり、全編自作の《ラ・ペリ La Péri》(1843)を作曲した他、フロトーやデルデヴェーズと《貴婦人アンリエット Lady Henriette》(1844)を共作している。

ブルグミュラーは、ワルツなどの舞曲、歌劇や流行歌の人気主題に基づいた幻想曲や変奏曲など通俗的なピアノ小品を多数残した。作品番号は113まで達しており、作品番号なしの曲も多い。ピアノ曲以外には、前述のようにバレエ音楽を手掛けた他、歌曲なども残している。しかし、ブルグミュラーの名を今日に知らしめているのは、ピアノ学習者に広く親しまれているOp.100、Op.105、Op.109の練習曲集である。

  1. F. J. Fétis『Biographie universelle des musiciens』 第2巻 p.117
作曲家名の別表記: Frédéric Burgmüller
inserted by FC2 system